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お子さんが歯をケガしたときの最低限のポイント!

まずは全身のチェックから


 歯科を受診する前に、お子さんの脳や目に異常がないかをチェックします。

 次の症状があるなら、まずは医科を受診してください。

  1. 吐く
  2. 鼻血・鼻水が続く
  3. ふらつく
  4. 頭痛がする
  5. 目がみえにくい
  6. 記憶が欠けている
  7. 顔色が悪い
  8. 短時間でも意識がなかった
  9. 歩き方がおかしい

 いちばん危険なのは、耳介後部出血(パンダ耳)と眼窩周囲の皮下出血(パンダ目、ブラックアイ)です。

 1時間以内に医科を受診してください。

 

 余裕があれば、お子さんがケガをした場所や状況、時刻などをメモしておきましょう。

 医師がケガの種類や範囲、程度を診察し、推察する際の助けとなります。

歯が抜けた場合


歯のケガのうち、緊急度ナンバーワンです。抜けた永久歯は早く植え直してもらうほど、元に戻る可能性が高まります。

 

 抜けた永久歯が残せるかは、時間との勝負です。お子さんの場合、ゴールデンタイム(治療の成功率が高い時間)は3時間といわれています。

 

 抜けた永久歯は、自分の口の中に入れて乾燥を防ぎ、できる限り早く(理想は1時間以内)に受診してください。

すぐの受診が難しい場合は、低脂肪牛乳に入れて冷蔵庫で保存しておきます。(もっても一晩ほど)

 

ここで注意して欲しいことは水道水やミネラルウォーターで洗うことです。水道水には塩素が含まれてるため、泥や砂がついていても、抜けた歯を水で洗うのはいけません。

 

再植前に歯科医院で徹底的に生理食塩水や歯の保存液等で洗浄しますので、泥や砂は気にしなくて大丈夫です。

 

 乳歯が抜けた場合、植え直すことは原則としてありませんが、あとに生えてくる永久歯への影響も考えられますので、受診をお勧めします。

歯が欠けた・折れた場合


歯のかけらを見つけたら、牛乳に入れるなどして、乾燥を防いで歯科医院にお持ちください。

 

 歯の神経(歯髄)を守るためには、受傷後24時間以内に受診するのがお勧めです。半日くらい経つと痛みが強まることが多いです。

唇や歯ぐきをケガした場合


 傷口を清潔なガーゼなどで軽く押さえて、止血しておきます。腫れや痛みを和らげるため、水で濡らしたタオルを固く絞ったもので冷やします。

 

 土やアスファルトなどは、たとえ粉のような細かい異物でも、傷のなかに残ると傷跡になりかねません。なのでその日のうちに歯科医院で十分に洗浄してもらいましょう。同時に歯をぶつけている可能性もあるので、歯の検査も受けましょう。

歯がグラグラする噛むと痛い場合


歯の根が抜けかけていたり、折れていること。また歯を支えるあごの骨が骨折している可能性があります。

 外れそうな歯を飲み込まないように注意して、なるべく早くに歯科を受診してください。

 歯のケガは、元気いっぱいなお子さんには常に隣り合わせのトラブルです。

ですが虫歯と比べて一般の方に知られていないことが多く、すぐに歯科を受診されなかったり、痛み等の症状がなくなり経過観察途中で来院が途絶えたり、残せる歯を失ってしまうことも多々あります。歯のケガの治療を成功させるためにも正しい知識を身につけておきましょう。


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