※上記の項目3つあてはまる場合
油断は禁物です。ご自分および歯医者さんで予防するように努めましょう。
※上記の項目6つあてはまる場合
歯周病が進行している可能性があります。
※上記の項目全てあてはまる場合
歯周病の症状がかなり進んでいます。
歯周病とは、細菌の感染によって引き起こされる炎症を伴う病気です。
歯と歯肉の境目の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が溜まり(歯垢の蓄積)歯肉の縁が「炎症」を起こし、赤くなったり、腫れたりします。その場合、痛みを感じることはほとんどの場合ありません。
そして、進行すると歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境目が深くなり、歯を支える骨が溶けて歯が動くようになり、最後は歯を抜かなければいけなくなってしまいます。
お口の中にはおよそ300~500種類の細菌が住んでいます。
これらは普段あまり悪いことをしませんが、ブラッシングが充分でなかったり、砂糖を過剰に摂取すると細菌がネバネバした物質を作り出し、歯の表面にくっつきます。
これを歯垢(プラーク)と言い、歯の表面にベタベタとくっつき、うがい程度ではなかなか落ちません。
この歯垢(プラーク)1mgの中には10億個の細菌が住みついていると言われており、むし歯や歯周病の原因になります。
歯周病とは、この歯垢(プラーク)の中の細菌によって歯肉に炎症をひき起こし、やがては歯を支えている骨を溶かしていく病気のことで、結果として歯を失う原因となります。
歯垢(プラーク)は取り除かなければ硬くなり、歯石に変化し歯の表面に強固に付着します。こうなってしまっては、ブラッシングだけでは取り除くことができません。この歯石の中や周りに更に細菌が入り込み、歯茎や歯を支える骨を溶かす毒素を出し続けます
次のことも歯周病を進行させる因子となります。
健康な歯肉の特徴
歯肉炎の特徴
歯周炎の特徴
現在の歯科医療では、全ての歯周病を治癒させること出来ないにせよ、以前と比べかなり多くの歯を残し、そして改善へ向かわせることが可能となってきました。ですが一番歯周病治療で大切なことは歯周病にならないこと。すなわち予防なのです。
当院では、「予防」、「診断」、「治療」、「メンテナンス」に重点を置いて治療を行なっております。
以前は「不治の病」とさえ言われていた歯周病も、現在では進行を阻止することが可能となり、健康をとりもどすことができるのです。まず、歯周病の原因は歯垢ですから、それをためない、増やさないことが基本です。そのためには・・・
まず最初に行う「歯周基本治療」
歯周病の進行の程度にかかわらず、初めに行われるべき治療が歯周基本治療です。原因である歯垢の除去および歯石の除去、歯の根の面の滑択化、ぐらぐらする歯の咬み合わせの調整などを行います。
なかでも歯垢の除去を「プラークコントロール」といい、そのほとんどはご自宅でのブラッシングとなります。 場合によっては、歯科医院で行うこともあります。
プラークコントロールと同時、もしくは後に行われるのが「スケーリング」と「ルートプレーニング」といった治療です。
「スケーリング」とは、歯や根の表面の歯垢や歯石、着色汚れをとり除く治療ことです。
「ルートプレーニング」とは歯根の表面をツルツルに形を整え磨いたり、歯石や毒素や微生物で汚染された歯根の表層を除去する治療のことです。
歯周病の進行に伴い歯は動いてきますが、動いている歯で噛むとさらに負担が増すため、その負担を軽くするために咬み合わせの調整を行います。それでもぐらぐらして噛みづらい場合は歯科用の接着剤で隣の歯と接着し、ぐらぐらを抑えていきます。
これら基本治療により歯周組織が改善され、ポケットの深さが浅く(2~3mm)維持されればメインテナンス(定期検診)に移行します。
まず最初に行う「歯周基本治療」
歯周病の進行の程度にかかわらず、初めに行われるべき治療が歯周基本治療です。原因である歯垢の除去および歯石の除去、歯の根の面の滑択化、ぐらぐらする歯の咬み合わせの調整などを行います。
なかでも歯垢を除去することを「プラークコントロール」といい、そのほとんどはご自宅でのブラッシングとなります。 場合によっては、歯科医院で行うこともあります。
プラークコントロールと同時、もしくは後に行われるのが「スケーリング」と「ルートプレーニング」といった治療です。
「スケーリング」とは、歯や根の表面の歯垢や歯石、着色汚れをとり除く治療ことです。
「ルートプレーニング」とは歯根の表面をツルツルに形を整え磨いたり、歯石や毒素や微生物で汚染された歯根の表層を除去する治療のことです。
歯周病の進行に伴い歯は動いてきますが、動いている歯で噛むとさらに負担が増すため、その負担を軽くするために咬み合わせの調整を行います。それでも歯が揺れて噛みづらい場合は歯科用の接着剤で隣の歯と繋いで補強し、歯の揺れを抑えていきます。
これら基本治療により歯周組織が改善され、ポケットの深さが浅く(2~3mm)維持されればメインテナンス(定期検診)に移行します。
「歯周外科治療」について
歯周基本治療で一部ポケットの深さが改善されず、ポケット内で細菌が生息し、ブラッシングで除去できない状態や、歯周病の進行が進んでしまった状態に対して外科的にポケットの深さを減少させる手術があります。
また、特殊な材料を用いて部分的に失われた骨を再生させる手術(再生療法)を行う場合もあります。手術はそれぞれの病態にあった方法が適応されます。
「ブラッシング」について
ブラシの毛先があたっていなければ、プラークはとれません。
自分では磨いているつもりなのに磨けていない人のほとんどが、磨きたい所に毛先をあてられない人なのです。
ブラッシングのポイント!
1、歯ブラシの毛先を、上の図の磨くPointに確実にあてましょう。
最初は、鏡を見ながら毛先がとどいていることを確認するのも良いでしょう。
2、動かし方は?
小さく横にでも、縦にかき出す様にしても、円を描く様にしても、良いと思います。
要は、歯と歯肉を傷つけることなくプラークを落とすことができれば良いのです。
3、軽く磨く様にしましょう。
力を入れて磨くと歯ブラシの毛先が開いてしまいプラーク(歯垢)が落とせません。さらには、歯や歯肉を痛めてしまいます。
力の目安は、毛束がまっすぐなまま歯面に当たる程度で良いのです。
4、細かく動かしましょう。
毛先を使って磨く方法がプラークの除去には効果的です。ついつい大きく動かしがちですが、歯には凸凹があるため
小刻みに動かさないと、引っ込んだ所には毛先がとどきません。
5、1ヶ所につき10回~20回ぐらい磨きましょう。
プラークは粘着性が高いため、2回~2回歯ブラシを動かした程度では落としきれません。1日に最低1度は、時間(5分以上)を
かけてゆっくりと隅々の歯垢を取り除いて下さい。可能であれば、毎食後磨くことが理想です。
とくに、寝る前に丁寧にゆっくりと磨くことが効果的です。
メインテナンスとは歯周病を再発させず、健康な状態を維持していくための定期的な治療のことです。治療が終了した後は、その方の再発リスク程度によって異なりますが、およそ3~4ヶ月ごとの定期検診の受診をお勧めします。
歯周病は細菌の感染によって引き起こされる炎症をともなう病気です。
歯と歯肉の境目(歯肉溝)の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞(歯垢の蓄積)し、歯周病が再発します。
したがって、この細菌の停滞(歯垢の蓄積)を除去し続けることで歯周病の再発を予防することができ、お口の健康を維持することができます。
細菌の集団である歯垢(プラーク)は、毎日の適切なブラッシングで全てではありませんが除去することが出来ます。なぜなら深い歯周ポケットの中や歯並びの悪い所にある細菌はブラッシングだけでは完全には除去出来ないからです。これらの部位の蓄積した歯垢(プラーク)は歯科医院にて専門的なクリーニング(PMTCといいます)を行なうことによって除去することができます。