肉眼で行なった治療はマイクロスコープを使った治療と治療自体は
同じものでも、肉眼では見えないぐらい小さなむし歯を発見すれば
初期段階での治療が出来ますし、暗く狭い根管部分(歯の根の
部分、神経が入っている管)も、マイクロスコープ治療では明るく
拡大出来ますので、従来のレントゲンを参考にしながら経験と勘を
頼りに施す治療とは大きな差が出ます。
その他、肉眼では見えないぐらいの被せ物や詰め物のズレなど
不適合部分から入り込んだ菌が、むし歯を発現させているという
ことが少なくありません。
歯周病治療、型取り、インプラントなど、歯科治療のあらゆる分野
でメリットがあります。
マイクロスコープを使用した根管治療(歯の根の治療)の説明です。
一般に、顕微鏡(マイクロスコープ)を使用すると治療時間が長く
なる傾向があります。何故なら肉眼による治療では見落とされて
いたむし歯や被せ物の隙間など小さな病変や不具合が確認できる
ようになり、よりきめ細かい治療になるからです。
逆にいえば「肉眼だけに頼った治療にはいかに不備が多いか」と
いうことです。
今まで原因不明だった症状が、顕微鏡(マイクロスコープ)を
使ったことで明らかになり、無駄な時間を使わずに治療が早く
終わる場合もあります。
顕微鏡歯科治療の費用は状況によってまちまちで一概には
いえませんが、所要時間やその技術的な難しさから健康保険外の
自由診療になることが多くなります。
「保険制度」という制約のある日本だけの特殊事情でもあります。
ただし、顕微鏡(マイクロスコープ)を使ったからといって即保険
が使えないというわけではありません。
よく説明し納得していただいた上で治療を行います。